会長近藤 寛之
産業医科大学 眼科学教室 教授
このたび第58回日本産業・労働・交通眼科学会を本年11月19日に北九州国際会議場にて産業医科大学眼科学教室が開催することになりました。本学会は眼科医と産業労働・交通に関心、造詣の深い研究者の集学の場であります。多方面の研究者の方々の熱意に支えられてきた学会でありますが、地元北九州市で開催することができますこと、大変うれしく思っております。
今回は学会の一つのテーマとして「交通眼科の進歩と未来」を取り上げてみたいと思っております。自動車運転はこんにちの我々の生活になくてはならないものですが、「視覚」の役割を抜きに、運転の有用性や安全性を語ることはできません。「自動車社会」はますます進化しており、無人による運転が行われる日も遠い未来ではないかもしれません。そのためにも、眼光学をはじめとした基礎的な研究や、眼疾患を有する患者さんの運転に関する評価、安全対策など、様々な内容について検討していく必要があると考えます。
特別講演は産業医科大学リハビリテーション学の佐伯覚教授にお願いしています。佐伯先生は運転シミュレーションに関する多角的な研究を進められていますので、交通眼科にマッチしたご講演をいただけるものと楽しみにしております。また北九州療育センター眼科部長の高橋広先生にオーガナイザーをお願いし「車社会における視覚的な問題点」をテーマにシンポジウムを企画いたします。
北九州国際会議場は新幹線小倉駅より徒歩10分とアクセスの良い場所にございます。会場は北九州空港からも約30分、バスも1時間に２，３台の運行がございます。また福岡空港経由でも、博多駅にでていただければ新幹線で小倉駅までは15分のアクセスです。
北九州は食の街でもございます。学会を機会に初冬の北九州を満喫していただければ幸いです。多数の先生方のご参加をお待ちしております。
なにとぞよろしくお願い申し上げます。